この時期になると毎年新しい学生が入って来てそれも楽しみの一つでしたが、今年は大学最後の年、2010年から手探りで教え始めて13年目になります。なんだかあっという間でした。いろんなことがありましたが、ちゃんと音楽の基本が届いているのやらそうでもないのやら私にはわかりませんが、伝えたいことは伝えて来たつもりでいます。こちらが学ぶことの方が多かったような気もします。一番最初に教えた学生たちとは今でも連絡を取り合っています。たまに相談を受けたり、曲を作ってあげることもありました。頼ってくれっることが嬉しいですね。当時は二十歳前でしたがもう三十路を過ぎて、お母さんになっている人もたくさんいます。時々送ってくれる子供の写真をみると、時の経つ早さにびっくりです。でも、それも嬉しいことのヒツではあります。自分の中では、昔と対して変わっていないと思っていますが、振り返ると子供の成長で時間の経過を実感させられます。
今年70歳を迎えるわけですが、自分が若かった時は70歳といったら相当なおじいさんに感じていました。気持ちはさておき、若い人からみたら相当なじいさんに見えるんだろうなと思う今日この頃です。小学生の頃はこんなに長く生きられるとは思っていませんでした。孔子の論語のなかでは、50にして天命を知るとありますが、単純に人生50年だと思っていました。それから20年も生きてしまった。まあ、余分な人生と思って楽しみたいとも思います。しかし、体は少々痛んで来てますが、心はあまり変わってない気もします。
生まれた時はまだ、テレビなんていうものもなかった時代、小学校に入ってしばらくして白黒テレビがやってきました。世の中はどんどん進化して、いまでは世界が繋がるというすごいことになっています。新し物好きだったので、急速な進化にもなんとかついてきました。パソコンの通信も最初はテキストベースでした。音楽業界も最初の録音の時は、2Ch(チャンネル)から4、8、16、32、64 と録音できるチャンネル数が増えて、その時々で驚いていました。さすがに2Chの同時録音の時代は知りませんが、スタジオ仕事を続けて、ある意味その急速な発展の仕方に一喜一憂したことを覚えています。今では自宅で録音できるという環境です。しかし、その急激な発展はよかったのかな?という疑問も湧いています。アナログで録っていた頃の音は格段にふくよかで暖かい音がするきがします。デジタルになってノイズはほぼなくなりましたが、薄っぺらい音に聴こえてきます。レコードがなくなり、カセットテープ、CD, MD、DATなどとメディアも変化して、今ではデーターになってしまいました。それはそれで便利ですが、なくしたものも大きいような気もしますねえ〜!そんなことを思う2022年4月1日です。
さて、今日は新学期に向けて伸びた髪をきりに床屋に行くつもりでいます。雨で散ったかもしれない中野通りの桜を楽しみにしています。晴れるといいなあと願っています。
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