今日は8月25日、2月にコロナ騒ぎがクローズアップして来てすでに半年が過ぎてしまいました。世の中は一変し、社会の良いことも悪いことも含めて様々なことがあぶり出されて来ました。これから人間がコロナの中でどう社会を形成し、生きていくのかが試されています。私は自然界が人間に与えた警鐘だと思っています。今まで気づいて来た効率優先の社会も根底から覆され、あらゆる物にそのあり方が問われています。街中ではマスクをしている人が行き交い、一見何も変わらずに過ぎているように見えますがジワジワと心の奥底にまでコロナの影響は侵食して来ています。
音楽界も、今まで普通に出来ていたことが出来なくなり表現も仕方も変わらざるを得ません。そんな中でどういう風に生きていくのかずっと考えています。大学の授業も尋常ではない変わりようです。人が集まれないというのはこんなにも大変なことなのか、というのを実感させられます。今まで接触でしか出来なかった教える、教わるという行為も出来ません。オンライン授業という選択肢を余儀なくされてどうやったら伝えられるかを考えつつ、そのための準備をして、始まりました。私の場合は、今までやって来たことが幸いして本や音資料は山のようにあったのでかなり助かってはいますが、それでも周りの協力を得てなんとか資料を揃えました。どうやら後期もオンラインになりそうなので今に止まっているわけにもいかず、先を見据えて伝えられることを作らないといけません。9月中頃から始まる予定なのでそろそろ準備をしようかと思っています。
間も無く9月がやって来ます。9月は誕生月です。末の方ではありますがうかうかしてるとあっという間にやって来ます。またひとつ歳を重ねてしまいます。人間が決めた区切りではもうすでに老人です。本人の中では多少の体力が衰えたとはいえ、気持ち的にはそう変わっていません。とはいえ、テレビのニュースで出てくる同年代を見ると「ああ、老人だなあ」と気づかされます。残りの人生も短くなって来ましたが、今できることをやっていくしかないので、気負わず淡々と生きていこうと思います。