昨日は大学の金曜日グループ試験がありました。1年生の幼児音楽という科目ですが、前期後期合わせて30回の授業でピアノを弾きながら歌うという難題をクリアーしなければなりません。入学当時はピアノを弾いたこともない学生もいます。レベルはバラバラで初心者から上級者まで様々です。まあしかし、ピアノはあくまでも歌のガイドラインであったり伴奏の域です。自分の能力にあったことができればいいと私は思っています。大切なのは歌の表現、子供達に歌ってあげる時、伴奏がなくても歌を素敵に歌えればいいなあと常々思っています。メロディーを弾きながら歌えるだけでも子供の心には残ります。弾き歌いのメインはあくまでも歌が中心だと思っています。歌、すなわち歌詞の表現とそれにつけられたメロディーの美しさをどこまで表現できるかが大切なのですが、ここがなかなか難しい、ピアノがあるおかげでそちらに意識が集中してしまい、歌詞を表現するところまでなかなか行き着かないのが現状です。しかしここが一番大事なことで、強弱もなしに歌ってしまう歌が子供達に伝わった時、その子の未来にまで影響するということをわかってほしいと思いながら昨日の試験を終えました。
試験は最終なのではなく、ここからが始まりです。様々な社会経験をへて言葉を大切にすることを意識しながら歌えるように育ってほしいと思います。うまく歌うこと、うまくピアノが弾けることが重要なのではなく、「未来への扉」はどのように歌詞を表現して伝えるかを常々考えながら過ごしてほしいなあと思った昨日の試験でした。意識は、自分が関わる子供世代ではなく、その先の世代に伝わる表現力を養ってほしいものです。
みなとみらい
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