2019年6月6日木曜日

歌を考える

 昨日は音楽漬けな日、2週間に一回若者が歌を習いにきていてびっちりレッスンしてさらに夜は新潟の合唱団のレッスンでした。若者は自身のコンサートを終えたばかり集客を心配していましたが、なんとか大丈夫だったようです。発声をやって、譜読みの練習、彼の作った歌を録音してあげて、細かい歌のチェックをオーディオの波形を見ながら教えてあげました。少しづつ上手になってきましたが、まだまだな気もします。欠点が波形で目に見えるというのはとても便利です。これもテクノロジーの進化ですかね!
 夜の合唱は6月30日にコンサートがあるのですが、ただいまそこに向けて練習中です。とても不思議な合唱団で、本番が近くなるとなぜか上手になります。人間の精神的な集中力というのはすごいなあと感心させられます。およそ1時間のコンサートなのですが、みんなで歌おうコーナーもあり、内容は盛りだくさん。この合唱団パフォーマンスも得意なのです。昔「一粒で2度美味しい」というCMのキャッチがありましたが、まさにそんな感じです。
 二つの歌のレッスン、合唱とこどものうたという全くジャンルの違うものですが、共通するのは歌の表現力。歌は言葉の表現力です。訓練中の方の歌を聴いていると音を追いかける、字を追いかけることに神経が注がれてなかなか言葉の大きなくくりを表現するところまで行きません。しかし一番大切なことは、メロディーに乗せられた言葉の意味をどう表現していくかということだと私は思っています。そのための基礎力が発声であり呼吸法であるわけですが、この時に大切になってくるのが体の体幹をおへそのあたりに置き、いかに上半身の力を抜いて、声帯に負担をかけず声を響かせるかが大切になってきます。これを会得するのがとても難しい。本人が体でその方法を体感しないとわかりません。力を抜いて空気を出すことでしっかりとした声が出せるのですが、大体は首回りの筋肉に力が入り、自分で声が出ないようにしています。この力が抜けると楽に声を出せるようになります。この基礎力があってこそ表現力を細やかに出せるのだと思います。
 さてそんなこんなで、色々と気になることも数多くありますが、季節は進み梅雨入りの噂もで始めた今週。紫陽花の花もあちこちで見られるようになりました。雨も楽しみながら季節を感じたいと思っています。



 

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